気分は甘々上々 Vol.
「って、私はど○えもんじゃないんだけど」


高校の目の前にある喫茶店『MAX』で、メニューを見ながら果凜が答える。


「じゃあ、恋愛マスター?」


果凜のメニューを持つ左手に見えるシルバーの輝き。
噂では年上の彼氏らしいけど、あたしにも教えてくれたことはない。


まあ、今まで恋愛自体に興味がなかったから聞いたこともないんだけどね。


メニューを静かに閉じて、マスターに声をかける果凜。

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