気分は甘々上々 Vol.
カチャリ、とスプーンを置く音。


「はい、十五分二十三秒。おめでとう」


マスターが何かのタイムと拍手をしている。
驚いているあたしに、ナプキンで口を拭いていた果凜が壁を指差す。


【MAX特製プリンアラモード20分で食べ切れたらタダ!!】


「要するに、もっと一矢君とラブラブしたいってことね」

壁から視線を移すと、口元を僅かに上げて笑っている果凜がいた。

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