その冷たい手、温めてあげる。
その冷たい手、温めてあげる。



「あー寒い」



無視。



「このコタツぶっ壊れてね?」



無視。



「ストーブも出して欲しいんですけど」



無視。



「未菜でいいから温めて」



………。




「こっちに――」



――バンッ!!



「うるさーーーーーい!!」



机を思い切り叩いてイスから立ち上がり、あたしはコタツで横になってる冬馬(とうま)を睨みつけた。



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