純情☆デビル
今まで豊平を見て来て分かったんだが、コイツは気マズさを感じると途端に喋らなくなる。


話したかったのに、これはマズイ……


左斜め上を飛んでるメルエフを突っついた。


「メルエフ、ヒャイヌ連れてどっか行っててくれね?」


「え?――――ああ、OK」


物分かりの良いメルエフはニコッと笑い、ヒャイヌに近づく。


ヒャイヌがそれに気づき、ビクリと反応した。


「ヒャイヌさん、控え室人いっぱいいるみたいですし、どっか別の場所に行きませんか?」


「アンタ…と?」


「ハイ。ダメですか?」


「―――…いいわよ」
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