純情☆デビル
意外と早くヒャイヌがメルエフの誘いを受けたので、ビックリした。


なんか…目泳いでね?ヒャイヌ。


メルエフもニコニコ嬉しそうだし……


「亜遊、私コイツと先にどっかに行ってるわね」


「え!?メルエフ君と!?………分かった」


「それでは」


それぞれのパートナーを見送り、オレと豊平は2人きりになった。


「関波君、私達も控え室に―――」


「その前に……だ」


バンッ!


オレは壁に両手を付き、豊平をその中に閉じ込めた。


豊平の丸い瞳が、驚きで余計に丸くなる。


これだったら、逃げられないだろう。
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