純情☆デビル
「――――私が天使でも悪魔でも、助けてやるって………」


豊平がスカートの裾を握りしめて、オレに尋ねて来た。


ああ…アレか。


テレ臭くなって、豊平の後ろの壁を見始めたオレ。


「アレは……からかってるとか冗談だとか、そんなんじゃねぇよ。オレの本心だから」


そのままの思いを伝えた。


「なんで……?私関波君にそう思って貰える様な事してないよね……?」


「もう違うんだよ。これから久都に何かされたりしたら、オレに言え」


粋羅が聞いたら天地が引っくり返った様な顔をするであろうセリフが出た。


ハズイ…
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