純情☆デビル
パタパタパタ…


廊下を駆ける足音がして後ろを振り返りかけるが、勢い良く何かがオレの腕に抱き着き、足元が揺れた。


「オワ!?」


「――――嬉しいよ」


豊平がオレの腕にしっかり抱き着き、絞り出す様な声で言う。


もちろんオレの方は、大パニックになった……


な、何だコレェーーーー!!


「関波君が私の事助けたいって思ってくれたなんて、私嬉しい………」


天然か?コイツは天然で、こんな事してんのか!?


だったら豊平、お前は小悪魔だ!!

(↑てか…悪魔だよね)


回された豊平の腕に、少し力が加わった。
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