いつか会えるね
広い店内を見渡すと、すぐに廣田くんが目に入った。

「おまたせ。ごめんね。待たせて。」

「ううん。俺も17時半に来れると思ったら、18時になっちゃったよー。」

正直でけっこうだ。

「なんで、サンドウィッチ?
じゃあ、私も何か買ってくるね。」

カウンターへ行って、カフェオレを持って戻った。

「チャリ全力でこいだら、お腹減って…。」

ちょっとはにかんだ顔が可愛い。

「そっか。」

カフェオレに砂糖を入れていたら、廣田くんが、大きくため息をついた。


「えっ?なに?!」




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