いつか会えるね
あっという間に、サンドウィッチの皿は、空になっていた。

「ドコ行く?」

「ん?サンドウィッチ食べてたもんね。
ご飯行こうと思ってたんだけど。」

「ご飯?飲みに行こ。」

「うん!もちろん。」

二人で店を出る。


今日も、廣田くんの格好は若い。

当たり前だけど…。

Tシャツに白いストライプのシャツ。腰ではいたジーンズ。
上着にカーキのジャケット。

周りの人は、どう見てるんだろ。


仲の良い姉弟?


カップル…に見えるのかな?


「自転車持ってくね。」


停めてあった自転車の鍵を外す。



「あれ?意外と背たかぁい…。」

「んー。177cmだよ。」

「高いねぇ。」

「景子が小さいの。」

「小さくないよっ。160cmあるよっ。」


あれ。いま景子って呼んだ?


「何食う?」


「何でも~。お酒あるトコ!」

「当たり前じゃん!」

名前の事は、とりあえず置いておこう。





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