いつか会えるね
「なんで、俺みたいな年下、相手にしてくれるの?」

廣田くんが、私を覗きこむように、言う。

「え…?」

「だって、ほんとに不思議なんだもん。こんな年下…。」

何を言っているのだろう…?

「それを言うなら、こっちだよ。
なんで私なんか相手してくれるの?私、四つも年上なんだよ?」

廣田くんが、カブリを振る。

「そんな事ない…。俺、釣り合ってないよ…。こんな子ども…。」

「私も不思議で仕方ないよ…。
だって、廣田くんの周りには、もっと若くて、可愛い子がいっぱいいるでしょ。
私なんかデブだし…。」

自分の事、デブなんて言うのは嫌だ。

でも、事実。

うつむいてしまう。

「全然、太ってないよ。ちょうどいい。
もっと太ってもいい…。」

思わず、顔を上げた。

廣田くんの、優しい瞳が、そこにあった。


「そっちに行ってもいい?」


「…え?こっち?」


「うん…。横。」


「…いいよ。」


廣田くんが、素早く、横に移動した。


「へへ…。」


私の腰に手を回す。


おとなしく、廣田くんの肩に、頭を預けた。



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