いつか会えるね
☆☆☆


黙々と歩く。


ウォーキングマシンの無機質な音と、よく知らない英語の音楽に包まれている。


こうやって歩いていると、昨日の事は夢だったんじゃないかと思ってしまう。


あれから、ふたりでカラオケに行った。


入るなり、隣にくっついて座る廣田くん。


お互い2曲くらいしか歌ってないね。


気が付いたら、キスしていた…。


廣田くんの、自分を求める声に、ゾクゾクして、我を忘れた。


肩から背中、腰を大きな手で撫でて行く。


背中に熱を持つ。


吐息が熱い。


あんなに夢中でキスしたのは、いつぶりだろう。




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