いつか会えるね
「よしっ。」

廣田くんがガッツポーズを作った。

「えぇー。まじで…。」

がっくり、卓球台に倒れこんだ。

「…だいたいハンデなしっていうのがさぁ…。」

「あれっ?自信満々だったでしょお?ハンデなんかいらないでしょお?」

うぅっ。

「チクショウ…。」

「あらっ。そんな事言わないのっ。」

卓球台から、ガバッと身を起して、声を大にする。

「チクショウ!チクショウ!チクショウ!」

廣田くんが破顔する。

「はいはい。じゃあ、罰ゲームね。今する?後で?」

廣田くんの笑い続ける顔がうらめしい。

「……後で。」

「オッケー。じゃ、ダーツでもしよっ。」

「うん…。」


手を引かれるがまま、ついていった。




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