いつか会えるね
☆☆☆


忍と飲むのは久し振りだ。

「景子はいいなぁ。先輩と仲良しだよね。」

「あっ。そうだね。佐藤さん、いい人だからね~。
放射線科は?」

「うちはねぇ、やっぱり合わない~…。」

確かに、学生の頃から看護科の水が合ってたもんね。

「なんで、あんなに地味なのぉ?メイクしてないのぉ?」

「今さらじゃん~!」

「…そりゃそうだけどぉ。
私も、それに感化されちゃいそうだよ。最近、こんな格好ばっかりぃ。
ナースが眩しい…。」

忍は、カットソーにジーンズとラフな格好だった。

「そんな事ないでしょ。忍は相変わらず可愛いじゃん!」

ラフな格好とは言っても、ラインが安物じゃない事を、物語ってるよ。

首にかけられた、大ぶりのネックレスも、大人の雰囲気にぴったりはまってる。

「いちいちさぁ、派手な服に突っ込まれたりするんだよ~。このネックレスも、何これとか言われたよ…。」

「えっ。可愛いじゃん。それ…。」

「だよねぇ。トホホだよ。」





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