いつか会えるね
4人で乾杯する。

二人は、二つ上だった。

最初の印象とは違って、なかなか楽しかった。

普通のオトナの様だ。

みーたんが、トイレに立った。

「景子ちゃん。本当に、美幸ちゃん彼氏いないの?」

斜め向かいに座った、智也くんが確認してくる。

「いないよー。」

「まじで。」

嬉しそうな顔。

ヨカッタヨカッタ。

合コンを企まなくても、いけそうだ。

「正輝、残念だなぁ。景子ちゃんに彼氏いて!」

えっ?

「何言ってんだよ!」

隣に座っている、正輝くんが慌てて、智也くんの頭をはたいた。

「だって、カウンターに座ってる時、ずっと景子ちゃん見てて、あの子可愛い、可愛いってうるさいんだもん!」

制止も構わず、智也くんは止まらない。

「智也ぁ…!」

「はぁ。それはありがとうございます。」

可愛いって褒められるのは、嬉しいから、素直にお礼を言った。

正輝くんは、苦笑いしながら、謝る。

「ゴメンね。コイツ、余計な事言って…。」

「あっ。いえいえ…。」

「まぁ、そういう事で、オレのために合コンして下さい。」

プッ…と吹き出してしまった。

「切り替えはやっ!!」

「だってー。ねぇ!」

ねぇ!と智也くんと二人、小首を傾げた。

面白いっ。

面白いぞっ。



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