いつか会えるね
正輝くんの細い指が、ジッパーを下げていく。

すごい力で押し当てられた。

「早く。」

どうしようもなくなって、口を開けた。

正輝くんが、押さえた頭を、上下に動かす。


何なの…?



痛くて、痛くて…。



仕方なく、自分でその行為を始めた。



満足した様に、私の髪を撫でる。



悔しい…。



「…んっ。いいよ。景子。」



私は、無言で、ひたすら繰り返した。



涙が溜まってくるのが分かった。



「あぁ…。……イクッ…。」





やっと開放される……。




また頭をぐっと押さえつけられる。




「んんっ。んっ?」





必死で目を上げると、正輝くんがニヤニヤしているのが見えた。




「…飲んで?」





やだ………。






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