いつか会えるね
そのまま抱きついた。

「…良かったぁ。クリスマス近くなって、不安になって…。」


廣田くんが腕を回して、抱き締めてくれる。

「良かったぁ。」


廣田くんのほっとした声が落ちてきた。


上を見上げた。


「景子、別れたいのかと思った…。」


「そんなわけないじゃん。」


「だって、年下だしさ…。」




ごめんなさい…。




もう、迷わない…。




アスファルトの地面を、しっかり踏み締めた。





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