キミのために
「さーて、浩太!!隼人!!学園祭の買出し行くょ♪」

「「おぅ!!」」

…優奈ちゃん、学園祭の買出しは、この前行ったばっかりぢゃん?

気-使わせちゃってごめんね?

ポンッ

隼人君と亜貴がすれ違うとき

隼人君は何かを亜貴につぶやいたように見えた



優奈ちゃん達が見えなくなってあたし達は二人取り残された


「ぢゃあ俺らも行く?」

「うん」

あたし達は近くの喫茶店まで歩いた

カップルなのにあたし達の間には距離がある

心の距離

カップルなのにあたし達は手も繫がない

あたしはもぅだめなんだと思った

喫茶店までの間あたしは亜貴との思い出を沢山思い出していた

初めてキスしたのは中3の修学旅行だったな…

あのときは本当、何も考えてなくて純粋に楽しかった


もおキスもできなくなるんだと思うと

悲しくて前を見ることができなかった

涙でぼやける視界には大きな亜貴の背中がある

抱きつきたいけど抱きつけない






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