キミのために

第6話

亜貴は,また黙った

あたしには、ほんの少し亜貴の話を聞く余裕ができた

「亜貴?あたしちゃんと亜貴の口からあの日のこと聞きたいょ?

 だからちゃんと話して?あたし亜貴のこと信じてるから-」

亜貴のこと信じてる

あたし今このせりふ自然と出てきた

亜貴は、喋り出した




「最近休みの日に逢ってやれなかったのは、双葉へのプレゼントを探してたからなんだ。あの日もそう」

プレゼント?

訳が分からなかったけど話を聞いた

「だけど双葉がどんなのが喜んでくれるのか分からなくて―――…
そしたらちょうど有香に会ったんだ。

有香は、俺のいとこなんだ。
俺達と同い年で俺が、付き合ってるの知ってるから女の子が貰って嬉しい物
聞いてみたんだ。そしたら買い物付き合ってくれて…

それでお礼したいから何がいい?って聞いたら有香ゎストレス発散したいからカラオケ行きたいって…

そしたらカラオケから優奈が出てきて、もしかしてと思ったら双葉が…」


亜貴がすべて話し終わった後あたしは言葉が出てこなかった

なんて言ったらいいのか分からなかった



すべてはあたしが勝手に誤解したのがいけなかった


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