キミのために
「なんか言い訳みたくなったな…ごめん
でもわかってると思うけど俺が一番想ってるのは双葉だから。
心配させてごめんな?」

そお言って亜貴はあたしの頭を優しくなでてくれた


久しぶりに亜貴のぬくもりを感じられて

また涙が出た


「ごめん亜貴。あたし本当は亜貴のこと信じきれなかった
今日だって振られる覚悟で話聞いてたの

勝手にあたしが誤解して自己嫌悪におちいって…あたし馬鹿だね」


「双葉は悪くないって!!本当、有香に頼んだ俺が悪かった」

亜貴は自分だけが悪いってあたしのことをなんとも言わなかった

それが亜貴の優しいところ

あの時かばん投げられて痛かったはずなのに

文句ひとつ言わなかった

「亜貴?」

「ん?」

「大好きだよ」

「俺もだよ」

< 18 / 25 >

この作品をシェア

pagetop