キミのために
それからあたし達ゎ喫茶店を出て家に帰ることにした

家までは亜貴が送ってくれた

ちゃんと手を繫いで…

「あ、そおだ!!」

あたしの家の前で亜貴が思い出したように言った

ちょっとだけわざとらしかった

「何?」

「手かして?」

「えー!!??何くれるの?」

あたしは笑いながら亜貴に手のひらを向けて両手を出した

「双葉の馬鹿!!」

「え?やっぱりあたしってばか!!??」

さっき隼人君にも言われたし

「そーぢゃなくて、薬指」

そう言いながら亜貴はあたしにペアリングをはめてくれた

「ホントは4年記念日に渡したかったんだけど逢えなかったし…」

あたしはリングを眺めたまま固まっていた

「だあー!!もー俺超かっこわりい...本当はどっか遊びに行ったとき渡そうって
思ってたんだけど」

後ろ頭を掻きまくる亜貴

顔が真っ赤だった

「そんなことないょ亜貴ホントにありがとう…」

「ずっと俺の隣に居てくれょ?」

「うん♪あたしは亜貴だけのものだよ」

家の前だけどあたし達はキスをした

もう二度とできないと思っていた

深い深いキスを




「双葉あ!!」

あたしと亜貴の唇が離れた瞬間

遠くからあたしを呼ぶ声がした


「え!!??」
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