全て、キミに








「…なぁーちゃん、もう帰る?」






「…え?」









時計を見るともう12時を回っていた

日の光はもうてっぺんだった








今日は土曜日だから

まだ大丈夫なんだけど…な










「…もう少し、いたい…」










そんな風につぶやいた

聞かなくたって答えはわかってる

れいくんは誰の申し出も断らない






「いいよ」






そんな冷たい言葉で







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