slow snow
「ゆうちゃん、あたし先輩にひどいことしちゃったよ。
八つ当たり。しちゃった。
どうしよう。
最低だ。」
もうイヤ。
泣きたい。
なんでか理由はわからないけど。
胸が痛い。
苦しいよ。
「…
雪香。
今は、わかんないままでも良いと思う。
ただ、八つ当たりしちゃったことだけは謝りなよ。
先輩と気まずくなりたくないでしょ?」
コクン。
あたしはすぐに頷いた。
それはやだ。
せっかく楓先輩たちとも知り合えたのに。
気まずくなんてなりたくない。
「今日は無理。
だから、あした話してみる。」
うん!
って悠ちゃんは笑ってくれた。