願い事
『おー、磯崎!どうした?まさか俺の莉子をいじめたりした?』
『俺の…莉子?』
磯崎が驚いたように高橋裕太に問いかけた。
『俺の莉子ってなんですか…。あなたの私になったつもりはないです…』
私がいつもの低いテンションで言った。
『え-!?俺の莉子でしょ??キスしたじゃん♪』
キスしたら…自分のものになるんだ…。
きっとあなたはいつでもそうやって、何人もの人を「自分のもの」にしたんだろうな。
『え…、裕太。松本とどうゆう関係…なの?』
『どうゆう関係って?俺ら恋人だけど。文句あんの?』
磯崎がその言葉を聞いて私を睨みつけるようにしてから、取り巻きと一緒に去ってった。
『私とあなたが恋人って…どうゆう事?』