赤ずきんと2人の狼
「うーん、散歩♪」
白狼は赤ずきんのほっぺたにちゅうっとキスをしました。
「…きゃあっ!白狼くんのえっち!」
「男はみんなえっちだよ」
白狼がそう言うと、ほっぺたを押さえた赤ずきんは黒狼の方を見て尋ねました。
「……黒狼くんも?」
黒狼は目を泳がせます。
「…え、それは、その…」
黒狼が返事に困っていると、赤ずきんは突然声をあげました。
「いけない!あたしおばあちゃんの家に行くんだった!」
「あ、そ、そうなのか。じゃあな!」
話が逸れたので黒狼はホッとし、白狼を引っ張ってそそくさと木の影に走りました。