赤ずきんと2人の狼


「でも手の爪が伸びて、口が裂けて大きくなったのはなんで?」


狼は待ってましたとでも言うようにニイイっと笑ってから、こう言いました。


「それはね赤ずきん、お前を捕まえて逃がさないための爪と、お前を食べてしまうための口さ!」


そしてベッドから飛び出し、赤ずきんに襲い掛かろうとしました。


……が。


「「この発情期めええぇぇ!!」」


狼の手が緩んだ瞬間、同時に黒狼と白狼も飛び出します。


そして2人して後ろから狼の体をつかみました。


「ふごっ!!」


そしてビターンッという激しい音と共に狼は床に顔面をぶつけ、豪快に絨毯とキス。


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