赤ずきんと2人の狼


「ちっ、ミスったぜ…」


赤くなった鼻をさすりながら、狼は2人の少年に馬乗りになられていました。


「おいクソ狼!てめぇ赤ずきんを食うだの縛るだの、どの面下げてほざいてんだ馬鹿野郎!」


「どこの誰も縛るなんて言ってねえよ!あいででででででっ!」


黒狼は力の限りを尽くして、アキレス腱固めを華麗にお見舞いしました。


「そうだよ!赤ずきんをぐしゃぐしゃに苛め倒してもいいのは俺だけなんだよ!」


「おい!発情期はどっちだよ!うぐああああぁぁっ!」


白狼は黒狼の決めたアキレス腱固めから、流れるような動作で移行した四の字固めを完璧なまでに決めます。


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