赤ずきんと2人の狼


そして仕上げは2人で腕を取り、逆十の字です。


「痛い痛い痛いっての!骨が!骨が!骨が!」


狼は関節をミシミシ軋ませながら、床をバンバン叩いていました。


「「許さんっ!!」」


怒りで顔が般若のようになっている幼なじみの2人と、体の骨をあらぬ方向に曲げている狼。


全く意味の分からない風景を見て、赤ずきんはただただポカーンとしていました。


「……うーん…。なんの騒ぎかしら…?」


そしてようやく、ベッドの上のおばあちゃんが目を覚ましました。


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