赤ずきんと2人の狼
2人はおばあちゃんの家のすぐ隣の井戸までやってきました。
「まさかと思うが、そんなまさかだよな。そんなありきたりな展開じゃないよな?」
狼はハハハハハ、と笑いますが黒狼と白狼はそんな狼にげんこつを食らわせました。
「そのまさかだよ!赤ずきん汚そうとしやがって!」
「赤ずきんは俺のもんなの」
「……なんで娘1人食うってだけでこんなに面倒なことになっかな…」
狼は疲れ切った顔で首を捻りました。
「まじ腹減った…」
突然しゅんとする狼を見て2人の頭は少し冷えました。