赤ずきんと2人の狼


森の中を歩いている途中。


「赤ずきん…」


「へっ?きゃぁっ…」


突然、白狼が赤ずきんをぎゅうっと抱き締めました。


黒狼は隣の2人を見て、石像のように固まっています。


「し、白狼くんっ?」


赤ずきんは腕の中でバタバタと暴れました。


「うーん…そろそろ、ね」


「なななな、何が…?」


白狼は顔を近付けてにっこり笑顔で


「ん?赤ずきんを…ぐしゃぐしゃにしたいなぁって」


そう言って、赤ずきんの首筋にキスを落としました。


「ちょっと、白狼くん…」


「赤ずきんもキスしたよね?」


桃色オーラを飛ばしまくる2人を見て、黒狼はワナワナと震えています。


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