伊吹くんと私の日常
「あの鈍感さは神並みだよな。まぁ、お前の馬鹿さも神並みだけど。」
「はぁん?」
「おい、顔乙(がんおつ)。その辺にしとけ。
お前のその顔を皆が見たら、これからどう生きていけばぃぃのか分かんなくなんだろーが。」
「はぁん?」
言わせておけば…と眉毛を上に上げて、目を見開き、鼻を大きく開けて、口を敢えて閉じる。
その顔を見て、顔乙って…。
はぁ…。と大きくため息を漏らすと、後藤くんも大きくため息をついた。
何で後藤くんがため息つくのよ。
おかしいでしょ、と後藤くんに睨みをきかせる。