親友・心友・深友
車は走りだした。       私はずっとタクのことを見てた。どんどん小さくなっていくタク。もう涙が零れそうだった。   遠くから聞こえるかすかな声。 タクの声?          「……し…てる!!」     よく聞こえない。       よく耳をすましてみた。    「美奈子!愛してるよ!!」  !!             愛してる……。        愛してるなんて……。     初めて言ってくれた。
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