魔界動乱期
【序章】光の子
ある星に存在する魔界。
魔界に住む生物は魔族と呼ばれ、彼らには‘闘争の血’が流れている。
その本能は生きる事ではなく戦う事。

かつて魔界を統一した魔王は、国の単位を定めた。
最も小さな単位を‘ゼモル’。
ゼモル八十ヵ国分の集合体を‘メディオ’。
ゼモル二百ヵ国分の集合体を‘グレイド’。

魔王亡き今、魔界はかつてないほどの戦乱の世を迎えている。

三つの大陸にそれぞれひとつのグレイドが存在し、更に魔界には八国のメディオが存在する。

この国々を中心に、魔界の覇権争いが繰り広げられ、各国ともに戦力の増強を行っている。

そして新興メディオのアバルにある魔獣の森では、新しい命が産み落とされようとしていた。
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