魔界動乱期
「やっぱりお前じゃ、殺されるだけだよ。とりあえず親父に会わせるか」
ジードはケルゲリオを抱えて高台に戻り、先程聞いた話をラウドに話した。
高台にはデグタスも訪れていた。
「ついにアバルが動き出したか」
「おいジード、その賞金首のスライド見れるのか?」
「ああ見れるよ、デグタスさん。操作方法も聞いたからさ」
そしてジードがスライドを空中に映し出す。
「ほう、ラウドと妖狐が二億で、俺とゾイドが一億五千万ね。あと、イピリアが一億三千万か」
「イピリア?イピリアなんて魔獣いたっけ?しかもかなり高額……てことは強いんだ」
「イピリアは森の大沼に棲む七色の巨大ヤモリだ。あいつは二十年に一度くらいの割合で眠りから覚めて、大量に食事をしてまた眠る。そのときは大雨が何日も降り続くからすぐわかる。周期的に見てそろそろだな。食糧にならんように気をつけろよジード」
「へえ……。魔獣の森は広い世界だな」
そのとき、一陣の風が吹く。
「おい!なんで俺の賞金が八千万程度なんだ!しかもバジリスクが一億だ!?俺が倒したし!あいつもういねえし!」
どこから見ていたのか、ルークが颯爽と登場した。
「おうルークじゃねえか。バジリスクは魔界各地を転々として、恐怖の対象になってるからな。でもオメエは魔界じゃ無名のくせに八千万たあ、すげえもんだぜ」
デグタスがこの賞金額の意味をなだめるように説明した。
デグタス自身は、最強の傭兵として何百年も前から名が知れ渡っている。
それゆえの高額賞金首というわけだ。
ジードはケルゲリオを抱えて高台に戻り、先程聞いた話をラウドに話した。
高台にはデグタスも訪れていた。
「ついにアバルが動き出したか」
「おいジード、その賞金首のスライド見れるのか?」
「ああ見れるよ、デグタスさん。操作方法も聞いたからさ」
そしてジードがスライドを空中に映し出す。
「ほう、ラウドと妖狐が二億で、俺とゾイドが一億五千万ね。あと、イピリアが一億三千万か」
「イピリア?イピリアなんて魔獣いたっけ?しかもかなり高額……てことは強いんだ」
「イピリアは森の大沼に棲む七色の巨大ヤモリだ。あいつは二十年に一度くらいの割合で眠りから覚めて、大量に食事をしてまた眠る。そのときは大雨が何日も降り続くからすぐわかる。周期的に見てそろそろだな。食糧にならんように気をつけろよジード」
「へえ……。魔獣の森は広い世界だな」
そのとき、一陣の風が吹く。
「おい!なんで俺の賞金が八千万程度なんだ!しかもバジリスクが一億だ!?俺が倒したし!あいつもういねえし!」
どこから見ていたのか、ルークが颯爽と登場した。
「おうルークじゃねえか。バジリスクは魔界各地を転々として、恐怖の対象になってるからな。でもオメエは魔界じゃ無名のくせに八千万たあ、すげえもんだぜ」
デグタスがこの賞金額の意味をなだめるように説明した。
デグタス自身は、最強の傭兵として何百年も前から名が知れ渡っている。
それゆえの高額賞金首というわけだ。