魔界動乱期
「そうか。なら、残る目的はひとつだな」
ケトスはそう言いながら、刃のない、柄だけの剣を高々とかざし、魔力を込める。
すると、柄の先から光輝く魔力が溢れだし、球状に形成されてゆく。
「なんだありゃ?」
「ふっ、これは魔力を自在に具現化する魔具だ。賞金首狩りで暴れられるぜ!」
ケトスはそれを地面に叩きつけると、砕けた魔力片が無数の刃となってルークに、いや、前方一面に飛び散る。
「なっ!?逃げ場がねえっ!」
ルークは咄嗟に突風を生み出し、前方をガードする。
しかし、スボボボボッと魔力の刃がその風壁を突き抜ける。
「そんなもので防げるか!……むっ、いない!?」
「ケトス、後ろだ!」
神速の動きで回り込んだルークが、ケトスの喉元に牙を突き立てる。
バチィ!
「ぐっ!」
その瞬間ウラノスが鞭状に変化させた魔力でルークの片足を捕らえた。
「なんなんだ、あの道具……うおっ!」
さらにウラノスはそのままルークを地面に叩きつける。
「ぐはっ!」
「ケトス!」
そしてケトスの柄から刀の形をした魔力が、ルークの心臓目掛けて伸びてゆく。
ズドッ、と魔力の刀がルークの身体を貫いた。
「う……ガハッ!!」
大量に吐血するルーク。
「あの瞬間身をよじって急所を外したか!だが、次はない!」
ケトスはそう言いながら、刃のない、柄だけの剣を高々とかざし、魔力を込める。
すると、柄の先から光輝く魔力が溢れだし、球状に形成されてゆく。
「なんだありゃ?」
「ふっ、これは魔力を自在に具現化する魔具だ。賞金首狩りで暴れられるぜ!」
ケトスはそれを地面に叩きつけると、砕けた魔力片が無数の刃となってルークに、いや、前方一面に飛び散る。
「なっ!?逃げ場がねえっ!」
ルークは咄嗟に突風を生み出し、前方をガードする。
しかし、スボボボボッと魔力の刃がその風壁を突き抜ける。
「そんなもので防げるか!……むっ、いない!?」
「ケトス、後ろだ!」
神速の動きで回り込んだルークが、ケトスの喉元に牙を突き立てる。
バチィ!
「ぐっ!」
その瞬間ウラノスが鞭状に変化させた魔力でルークの片足を捕らえた。
「なんなんだ、あの道具……うおっ!」
さらにウラノスはそのままルークを地面に叩きつける。
「ぐはっ!」
「ケトス!」
そしてケトスの柄から刀の形をした魔力が、ルークの心臓目掛けて伸びてゆく。
ズドッ、と魔力の刀がルークの身体を貫いた。
「う……ガハッ!!」
大量に吐血するルーク。
「あの瞬間身をよじって急所を外したか!だが、次はない!」