魔界動乱期

「逃がしちまったか！八千万の賞金首がよう！まあ、でもあれで八千万じゃ、大したことないな。ガッポリ儲けられるぜ？」

「ケトス、お前だけならやられていたぞ。しかもルークには、戦う気が全くなかった。お前の最初の一撃も、私の鞭も完全に不意打ちだ」

「確かに油断してたがよ……。だが、あのルークってヤツの力は把握した。油断しなきゃ、負ける相手じゃねえ」

そして二魔は、この後賞金首狩りを始める。


「ルーク殿！死ぬんじゃないぞ！もうすぐモノケロウスのエリアに着く！もうしばらくの辛抱だ！」

そしてウィドーがユニコーンエリアに到着したとき、同時にジードもマカラとエアレーを連れて到着した。

「え？イグニ……、あ！ルークさん！！」

「君は、ディナスとの戦闘地でラウド様が抱えていた……ジードか。ルーク殿が二魔の賞金稼ぎにやられた！モノケロウス！どこにいるんだ！」

「そ、そんな……ルークさんまで……、は！はやくモノケロウスさんを！」

ジードとウィドーがモノケロウスを探していると、林の中からガサガサとモノケロウスが出てきた。

「なんだい？今、カワイコちゃんとイチャイチャする夢を見てたのに……え？ルーク！？それにマカラとエアレーも！一体何があったんだ！？」

「話は後だ！ルーク殿の傷が深すぎる！一刻を争うぞ！」

「わ、わかった！……胸、肩、背中の傷が深い。それに、足が……！」

モノケロウスがそれぞれの負傷箇所に角を当てる。
マカラとエアレーの容態は落ち着いたが、ルークは依然として生死をさ迷っていた。

「僕の角は、細胞を活性化させて回復力を高めるんだが、もちろんすぐには完治しない。それにルークは、血を流しすぎてる！肉体の再生もこのままじゃ無理だ。大量の鉄分と滋養食材が必要……‘ロメン魚’だ！ジード、ウィドー！川に行って大量にロメン魚を捕ってきてくれ！」