魔界動乱期
ユニコーン・モノケロウスのエリアー
モノケロウスを取り囲むアバル軍の兵士達。
その真ん中には、モノケロウスが寝そべりながら話をしている。
「僕はさあ、争い事が嫌いなんだよねえ。見たところ、女の子もいないし、はあ、もう出ていってくれないかなあ…」
のんびり話をするモノケロウスだが、その溢れんばかりの強大な魔力の前にアバルの兵士達は下手に動けなかった。
と、そこへスタスタとモノケロウスに歩み寄るアバル軍の魔族が1魔。
「モノケロウスさんよ、そういうわけにはいかんでなあ」
その魔族の手が、剣に触れたかと思うと、あっという間にモノケロウスの体が真っ二つになってしまった。
凄まじい速さの居合い斬りである。
アバル軍が歓声を挙げたのも束の間、真っ二つになったモノケロウスは残像であった事に皆気付く。
モノケロウスは居合い斬りをした魔族の後方に佇んでいた。
「さすが大したスピードだで。噂によると、あんたのスピードには誰も敵わん、いう話だでなあ」
「だから、僕は争い事が…」
モノケロウスが途中で言葉を詰まらせたのは、自分の額から流れ落ちる血に気付いたからだ。
「モノケロウスさんよ、偶然にもなあ、ワシもスピードには自信があるでよ。この第十師団師団長・エルネスがあんたを退治したるでよ…」
さきほどまでは柔らかな話口調と温和そうな顔つきをしていたモノケロウスだが、血を見た瞬間、怒気をはらんだ顔つきに変化し、エルネスに向かって怒りの声をあげた。
「貴様…八つ裂きだ!!」
モノケロウスを取り囲むアバル軍の兵士達。
その真ん中には、モノケロウスが寝そべりながら話をしている。
「僕はさあ、争い事が嫌いなんだよねえ。見たところ、女の子もいないし、はあ、もう出ていってくれないかなあ…」
のんびり話をするモノケロウスだが、その溢れんばかりの強大な魔力の前にアバルの兵士達は下手に動けなかった。
と、そこへスタスタとモノケロウスに歩み寄るアバル軍の魔族が1魔。
「モノケロウスさんよ、そういうわけにはいかんでなあ」
その魔族の手が、剣に触れたかと思うと、あっという間にモノケロウスの体が真っ二つになってしまった。
凄まじい速さの居合い斬りである。
アバル軍が歓声を挙げたのも束の間、真っ二つになったモノケロウスは残像であった事に皆気付く。
モノケロウスは居合い斬りをした魔族の後方に佇んでいた。
「さすが大したスピードだで。噂によると、あんたのスピードには誰も敵わん、いう話だでなあ」
「だから、僕は争い事が…」
モノケロウスが途中で言葉を詰まらせたのは、自分の額から流れ落ちる血に気付いたからだ。
「モノケロウスさんよ、偶然にもなあ、ワシもスピードには自信があるでよ。この第十師団師団長・エルネスがあんたを退治したるでよ…」
さきほどまでは柔らかな話口調と温和そうな顔つきをしていたモノケロウスだが、血を見た瞬間、怒気をはらんだ顔つきに変化し、エルネスに向かって怒りの声をあげた。
「貴様…八つ裂きだ!!」