魔界動乱期
水猿・モルキのエリア―
「おいおい、儂は森の軍団には加わっておらんし、お主らを敵に回す気もないんじゃがなあ」
モルキの回りを取り囲む兵は既に一魔となっていた。
そこにアバル兵の死体はない。
「向かってくるなら儂の一部にしてやるがな」
そして残った一魔もモルキに吸収された。
ふとそこへ、強大な魔力を持った魔獣が一魔やってくる。
「なんじゃお主、見たことない魔獣じゃな。ライオンにしては体が小さいのう……」
それは一瞬の出来事であった。
モルキには、カッと目の前が光ったとしか認識出来ていない。
「ぐう……、な、何…が……」
魔吸収により、今や魔獣の森でも上位クラスの力を持ったモルキが、黒焦げになって横たわっていたのである。
「グハハハハ!!貴様ら弱小種族は脆すぎるぜ!俺はアバル軍第五師団長のガイラ。無敵の雷獣ガイラだ!さて、少しはマシなやつを探しに行くか」
そしてガイラは更なる強者を求めて、その場を飛び去った。
少しした後、木陰からヒョコッとモルキが顔を出す。
「危ない危ない。咄嗟に砂で擬態を作ったからよかったものの……。あんなの相手にしてたら命が持たんわい。さて、儂は隠れてやりすごすかのう」
「おいおい、儂は森の軍団には加わっておらんし、お主らを敵に回す気もないんじゃがなあ」
モルキの回りを取り囲む兵は既に一魔となっていた。
そこにアバル兵の死体はない。
「向かってくるなら儂の一部にしてやるがな」
そして残った一魔もモルキに吸収された。
ふとそこへ、強大な魔力を持った魔獣が一魔やってくる。
「なんじゃお主、見たことない魔獣じゃな。ライオンにしては体が小さいのう……」
それは一瞬の出来事であった。
モルキには、カッと目の前が光ったとしか認識出来ていない。
「ぐう……、な、何…が……」
魔吸収により、今や魔獣の森でも上位クラスの力を持ったモルキが、黒焦げになって横たわっていたのである。
「グハハハハ!!貴様ら弱小種族は脆すぎるぜ!俺はアバル軍第五師団長のガイラ。無敵の雷獣ガイラだ!さて、少しはマシなやつを探しに行くか」
そしてガイラは更なる強者を求めて、その場を飛び去った。
少しした後、木陰からヒョコッとモルキが顔を出す。
「危ない危ない。咄嗟に砂で擬態を作ったからよかったものの……。あんなの相手にしてたら命が持たんわい。さて、儂は隠れてやりすごすかのう」