魔界動乱期
魔を超越せし者
イピリアのエリアでは、ディナスとネロ戦いが徐々に激しさを増していた。
激突を繰り返すごとに、互いの魔力は大きくなってゆく。
「それがゾーマってやつの力か。とんでもねえモノを手に入れやがったな、アバルは」
「ディナスめ、キメラの力を越える魔力を手にしている」
両者が距離を取り、体全体に魔力を溜め込む。
ディナスは両手に炎を灯し、天にかざした。
その瞬間ネロが右手を握り込む。
「!?」
ディナスが気付いたときには、先程よりも大きなエネルギーの爆発が巻き起こった。
「跡形もなく消し飛ぶ威力だ」
激しい爆風で髪をなびかせながら、ネロが勝利を確信する。
爆発により辺りは炎に包まれ、その場所から少し後ろに飛び退いたとき、ネロは炎の中心から新たな青い炎が自分に向かってくる事に気付く。
「なっ!?しまっ……!」
体勢が整わずかわしきれないと踏んだネロは、咄嗟に砂の壁を生み出す。
ズアァッ!と熱の凝縮された炎が、砂の壁ごとネロを吹き飛ばした。
同時に、爆発によって生み出された炎がピキピキと凍り付く。
「切り札は最後に使うもんだぜ、ネロ」
そして中心には、絶対零度の冷気を身に纏ったディナスが姿を現した。
ディナスは爆発を予測し、最初から冷気を回りに宿していたのだ。
ネロが砂の壁ごと叩きつけられた岩場がガラガラと崩れだし、ネロの姿が露になる。
激突を繰り返すごとに、互いの魔力は大きくなってゆく。
「それがゾーマってやつの力か。とんでもねえモノを手に入れやがったな、アバルは」
「ディナスめ、キメラの力を越える魔力を手にしている」
両者が距離を取り、体全体に魔力を溜め込む。
ディナスは両手に炎を灯し、天にかざした。
その瞬間ネロが右手を握り込む。
「!?」
ディナスが気付いたときには、先程よりも大きなエネルギーの爆発が巻き起こった。
「跡形もなく消し飛ぶ威力だ」
激しい爆風で髪をなびかせながら、ネロが勝利を確信する。
爆発により辺りは炎に包まれ、その場所から少し後ろに飛び退いたとき、ネロは炎の中心から新たな青い炎が自分に向かってくる事に気付く。
「なっ!?しまっ……!」
体勢が整わずかわしきれないと踏んだネロは、咄嗟に砂の壁を生み出す。
ズアァッ!と熱の凝縮された炎が、砂の壁ごとネロを吹き飛ばした。
同時に、爆発によって生み出された炎がピキピキと凍り付く。
「切り札は最後に使うもんだぜ、ネロ」
そして中心には、絶対零度の冷気を身に纏ったディナスが姿を現した。
ディナスは爆発を予測し、最初から冷気を回りに宿していたのだ。
ネロが砂の壁ごと叩きつけられた岩場がガラガラと崩れだし、ネロの姿が露になる。