魔界動乱期
しかしネロの砂の刃は氷の防御壁をいともたやすく突き破り、そのうちの一本がディナスの右腕を貫いた。
「うがあっ!!」
そしてディナスはそのまま地面に背中から落ちる。
さらに雄叫びとともに、ネロの魔力が上昇してゆく。
「はあっ、はあっ……、こいつ、まだ魔力が上がるのか……?さすがにやべえな」
ディナスは残された全ての魔力を開放した。
二魔の魔力で大気が震え、その場所から大きな地震が発生する。
大地はひび割れ、木々達はその圧力で全体をのけ反らせる。
ディナスが更に力を込めると、イピリアの大沼の泥を含んだ水全てが宙に浮く。
とてつもないほどの水量である。
「イピリア、おめえの敵は俺が討ってやる。だから、力を借りるぜ!!」
イピリアが長年棲み着いていた大沼には、イピリアの霊力が宿っている。
ディナスは、自分の魔力プラスイピリアの霊力を込めた水の魔法でネロを討とうと考えたのだ。
「うがあっ!!」
そしてディナスはそのまま地面に背中から落ちる。
さらに雄叫びとともに、ネロの魔力が上昇してゆく。
「はあっ、はあっ……、こいつ、まだ魔力が上がるのか……?さすがにやべえな」
ディナスは残された全ての魔力を開放した。
二魔の魔力で大気が震え、その場所から大きな地震が発生する。
大地はひび割れ、木々達はその圧力で全体をのけ反らせる。
ディナスが更に力を込めると、イピリアの大沼の泥を含んだ水全てが宙に浮く。
とてつもないほどの水量である。
「イピリア、おめえの敵は俺が討ってやる。だから、力を借りるぜ!!」
イピリアが長年棲み着いていた大沼には、イピリアの霊力が宿っている。
ディナスは、自分の魔力プラスイピリアの霊力を込めた水の魔法でネロを討とうと考えたのだ。