魔界動乱期
「ありがてえ!!」
ディナスの全魔力とイピリアの霊力を込めた水杭が落下し始める。
そしてそれは、一瞬でネロへ届いた。
「グゴォ!!」
ネロは全ての腕から砂壁を作り出し、ガシッと受け止める。
しかし次第にネロの脚が地面へめり込んでゆく。
「ググ……ディナス!……グオアァァァァ!!」
森全体に響きわたるかとも思える、断末魔のようなネロの叫びがこだました。
瞬間、デグタスの水杭が光を帯びる。
「最後まで迷惑なヤロウだ。……あの光は、イピリアの魂か?」
ディナスがそう解釈していると、水杭は更なる光を放つ。
そして……
ズアァ……!
「え!?」
皆同時に声を上げた。
「な、なんという事だ……」
シンだけでなく、ディナスもデグタスもその光の意味を理解した。
その光は水杭から発せられたのではない。
真下から、ネロの口から、魔力を凝縮させた魔光砲がその水杭を消し去る前の光だったのだ。
ディナスの全魔力とイピリアの霊力を込めた水杭が落下し始める。
そしてそれは、一瞬でネロへ届いた。
「グゴォ!!」
ネロは全ての腕から砂壁を作り出し、ガシッと受け止める。
しかし次第にネロの脚が地面へめり込んでゆく。
「ググ……ディナス!……グオアァァァァ!!」
森全体に響きわたるかとも思える、断末魔のようなネロの叫びがこだました。
瞬間、デグタスの水杭が光を帯びる。
「最後まで迷惑なヤロウだ。……あの光は、イピリアの魂か?」
ディナスがそう解釈していると、水杭は更なる光を放つ。
そして……
ズアァ……!
「え!?」
皆同時に声を上げた。
「な、なんという事だ……」
シンだけでなく、ディナスもデグタスもその光の意味を理解した。
その光は水杭から発せられたのではない。
真下から、ネロの口から、魔力を凝縮させた魔光砲がその水杭を消し去る前の光だったのだ。