魔界動乱期
マーシュ達を救おうとした兵士も吹き飛ばされ、親子はダイフォンの蹂躙を待つのみの状態となっていた。
上空ではその様子をジードが眺めている。
「この街はもう終わりだな」
ジードの目には、一魔奮闘するバンジュウの姿が見えている。
更にそこからやや離れた場所に、二魔の魔族の姿も目に入った。
国軍ではない。
「あれは……マーシュとユンク!!?な、なんであんなところにいるんだ!逃げろって手紙で伝えたのに!!」
ジードは街に降りようとグッと力を込める。
しかし、しばらくしてからフッと力を抜いた。
「別に……助ける義務はない。だって、彼等もアバルの魔族なんだからな。もう見届ける必要もないか。オンタナの壊滅は決定的だ」
そしてジードはその場を飛び去った。
その頃防波堤では、ダイフォンを防ぎきれないと見たアバル兵が次々と逃走してゆく状態となっていた。
「レグルス!いるか!?」
「はっ!ここに!」
「ミザン、並びにベイグ、ゴーラムもおります!」
バンジュウが確認したのは、十八師団副師団長のレグルスの存在である。
逃げ惑う兵士の中において、その場に残ったのはこの二魔の他に小隊長三魔。
上空ではその様子をジードが眺めている。
「この街はもう終わりだな」
ジードの目には、一魔奮闘するバンジュウの姿が見えている。
更にそこからやや離れた場所に、二魔の魔族の姿も目に入った。
国軍ではない。
「あれは……マーシュとユンク!!?な、なんであんなところにいるんだ!逃げろって手紙で伝えたのに!!」
ジードは街に降りようとグッと力を込める。
しかし、しばらくしてからフッと力を抜いた。
「別に……助ける義務はない。だって、彼等もアバルの魔族なんだからな。もう見届ける必要もないか。オンタナの壊滅は決定的だ」
そしてジードはその場を飛び去った。
その頃防波堤では、ダイフォンを防ぎきれないと見たアバル兵が次々と逃走してゆく状態となっていた。
「レグルス!いるか!?」
「はっ!ここに!」
「ミザン、並びにベイグ、ゴーラムもおります!」
バンジュウが確認したのは、十八師団副師団長のレグルスの存在である。
逃げ惑う兵士の中において、その場に残ったのはこの二魔の他に小隊長三魔。