魔界動乱期
「男だろうが女だろうが、強さに性別は関係ない。私はアバル軍第八師団長セレナだ」
「第八師団……。確か森に攻めてきた師団が五と十、それに八だったよな。てことは、こいつは新しい師団長ってわけか。それにしても……」
ジードはしばらくセレナをじっと見つめていた。
「なんだ?」
「い、いや、こんな綺麗な女が師団長だなんて、ちょっと意外っつうか……」
その瞬間、セレナの眉がつり上がる。
「大方、英雄などともてはやされてセル山脈の魔獣を退治に来たのだろうが、死にたくなければ迂回していけ」
セレナはツカツカと先頭へ戻っていった。
「なんか怒らせた……?綺麗て言葉はあんまよくないのかな」
「照れてるのかもしれないよ。我々の中ではセレナ様を女性扱いするものはいないからな」
「そうなのか?でも妖狐さんだって綺麗って言われても不機嫌だったような」
「ん?誰?」
「妖……あ、いやいや!ヨーコさんっつう綺麗な女性がいてよ……!そ、それよりなんだ、セル山脈ってのは危険な所なのか?」
ジードは慌てて話題を変える。
しかしその話題は適当に振ったわけではない。
ジード自身、非常に気になっている事だ。
「第八師団……。確か森に攻めてきた師団が五と十、それに八だったよな。てことは、こいつは新しい師団長ってわけか。それにしても……」
ジードはしばらくセレナをじっと見つめていた。
「なんだ?」
「い、いや、こんな綺麗な女が師団長だなんて、ちょっと意外っつうか……」
その瞬間、セレナの眉がつり上がる。
「大方、英雄などともてはやされてセル山脈の魔獣を退治に来たのだろうが、死にたくなければ迂回していけ」
セレナはツカツカと先頭へ戻っていった。
「なんか怒らせた……?綺麗て言葉はあんまよくないのかな」
「照れてるのかもしれないよ。我々の中ではセレナ様を女性扱いするものはいないからな」
「そうなのか?でも妖狐さんだって綺麗って言われても不機嫌だったような」
「ん?誰?」
「妖……あ、いやいや!ヨーコさんっつう綺麗な女性がいてよ……!そ、それよりなんだ、セル山脈ってのは危険な所なのか?」
ジードは慌てて話題を変える。
しかしその話題は適当に振ったわけではない。
ジード自身、非常に気になっている事だ。