魔界動乱期
「誰に言っている。ジードこそ、逸って倒そうとするな。いずれ、主力を倒した私とホルンが合流するからな」
「では、行きましょう。また後程!」
三魔はそれぞれの戦いの場へと散っていった。
そな中で、まず最初にケルベロス側の主力と対峙したのは、ホルン。
「グッグッグ、性懲りもなく賞金稼ぎが来たと思ったら、貴様、アバル軍の魔族か」
「いかにも。それにしても、このでかさは……」
ホルンが遭遇したのは狙い通りサイクロプスだった。
サイクロプスは頭に角を生やしたひとつ目の鬼族で、右手にはただの鉄の塊を棍棒のような形に加工した、見るからに重く破壊力のありそうな武器を持っている。
ホルンは、四メートルはあろうかという巨体を呆れた顔で見上げる。
「……え?」
そのときだった。
突然ホルンを目眩が襲ったのである。
平衡感覚を失ったホルンは、その場に片膝をついてしまった。
「吹き飛びな!」
サイクロプスは棍棒を振り上げ、勢いよくホルンへと叩き付ける。
「くっ、まず……」
ドガアッ!!
棍棒はホルンを捉え、ホルンはライナー状に吹き飛び、やや離れた巨木に体を打ち付けてしまった。
「う……あ……」
多大なダメージを負ったホルンはしばらく仰向けに横たわり、動くことが出来ない。
「やろう、咄嗟に剣でガードしやがったか。だが、あの勢いで木に叩きつけられては体が言うことをきくまい。今度は上からグシャグシャに潰してやるか」
「では、行きましょう。また後程!」
三魔はそれぞれの戦いの場へと散っていった。
そな中で、まず最初にケルベロス側の主力と対峙したのは、ホルン。
「グッグッグ、性懲りもなく賞金稼ぎが来たと思ったら、貴様、アバル軍の魔族か」
「いかにも。それにしても、このでかさは……」
ホルンが遭遇したのは狙い通りサイクロプスだった。
サイクロプスは頭に角を生やしたひとつ目の鬼族で、右手にはただの鉄の塊を棍棒のような形に加工した、見るからに重く破壊力のありそうな武器を持っている。
ホルンは、四メートルはあろうかという巨体を呆れた顔で見上げる。
「……え?」
そのときだった。
突然ホルンを目眩が襲ったのである。
平衡感覚を失ったホルンは、その場に片膝をついてしまった。
「吹き飛びな!」
サイクロプスは棍棒を振り上げ、勢いよくホルンへと叩き付ける。
「くっ、まず……」
ドガアッ!!
棍棒はホルンを捉え、ホルンはライナー状に吹き飛び、やや離れた巨木に体を打ち付けてしまった。
「う……あ……」
多大なダメージを負ったホルンはしばらく仰向けに横たわり、動くことが出来ない。
「やろう、咄嗟に剣でガードしやがったか。だが、あの勢いで木に叩きつけられては体が言うことをきくまい。今度は上からグシャグシャに潰してやるか」