魔界動乱期
そしてサーベルタイガーがフッと何度も息を吹くと、無数の拳大の火の玉が、膝を落とすセレナに向けて襲いかかる。
その攻撃を察知したセレナは、咄嗟に氷のシールドを張った。
「防ぎきれるといいなあ」
火の玉がシールドに触れる。
バリバリ!
「!!」
氷のシールドは全く意味をなさず、全ての火球がセレナに降り注がれた。
途端にセレナのいる場所から天高く火柱が上がる。
「ガハハハ!焼いて食うのにちょうどいいわ!」
しばらくその炎を笑いながら見ていたサーベルタイガーは、その異変に気付く。
火柱の炎が、徐々に真ん中に集まっている。
そしてやがてそれは大きな火球へと形を成す。
「な、なんだと……?」
火柱が火球へと変わったとき、その下には無傷のセレナが立っていた。
火球を作り出したのは、セレナだったのだ。
「やろう!氷の属性だけじゃなかったのか!」
「さっきお前は言ったな。‘自分の魔力に驚いているだろう’と。私が驚く理由がどこにあるのだ」
セレナは静かに口を開くと、魔力が爆発的に膨れ上がった。
「遥か格下のお前に」
その攻撃を察知したセレナは、咄嗟に氷のシールドを張った。
「防ぎきれるといいなあ」
火の玉がシールドに触れる。
バリバリ!
「!!」
氷のシールドは全く意味をなさず、全ての火球がセレナに降り注がれた。
途端にセレナのいる場所から天高く火柱が上がる。
「ガハハハ!焼いて食うのにちょうどいいわ!」
しばらくその炎を笑いながら見ていたサーベルタイガーは、その異変に気付く。
火柱の炎が、徐々に真ん中に集まっている。
そしてやがてそれは大きな火球へと形を成す。
「な、なんだと……?」
火柱が火球へと変わったとき、その下には無傷のセレナが立っていた。
火球を作り出したのは、セレナだったのだ。
「やろう!氷の属性だけじゃなかったのか!」
「さっきお前は言ったな。‘自分の魔力に驚いているだろう’と。私が驚く理由がどこにあるのだ」
セレナは静かに口を開くと、魔力が爆発的に膨れ上がった。
「遥か格下のお前に」