魔界動乱期
メディオやグレイドクラスの強者がひしめくこの森を支配し、最終的にアバルを乗っ取る事こそがディナスの目的だったのだ。
そしてジードとの戦闘から数日後、モルキもディナスの傘下に加わっていた。

「俺様を生物兵器へと改造したアバルのヤツに、憎悪の力を見せてやる。さて、ユニコーンの一件でヤツも動くだろう。この森の最強集団‘空の覇者’イグニの長、ゾイドもな……。森の一大戦争の仕掛けは整った!さらに戦力拡大の準備を怠るな!」

ディナスの作った‘仕掛け’は、この森全体を巻き込むような大きな戦争を引き起こす引き金になりかねない危険なものであった。
ディナスはその戦争に勝利することで、森の支配に向けて大きな一歩を刻もうと考えていたのだ。
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