魔界動乱期
‘属性’とは、魔法の属性を表している。火の属性を持つ者は火の魔法が使える。
属性は生まれ持ったものであり、後から増やす事は出来ない。
基本的に一魔族一属性だが、属性が備わっておらずに魔法を使えない者もいれば、複数の属性を持つ者も存在する。

ハイエナの会話を聞いてもわかるとおり、この森にはメディオやグレイドクラスの猛者がひしめいている。
それが魔獣の森が強者の森と言われる所以である。


そしてハイエナのエリアからやや離れた、魔獣の森の高台―


魔獣の森を一望出来るこの高台に佇む魔族が一魔(‘一人’と同義)。
ライオンの顔、屈強な体つき。黄金色のたてがみを携え二足歩行で歩く。
名をラウド。

ラウドは魔界でも最高稀少種の‘幻魔獣(げんまじゅう)’という種族である。
森の魔獣達は、彼の事を敬意と畏怖の念を込めてこう呼んだ。


‘森の王’
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