魔界動乱期
ジードの風はレンも包み、一気にアバル脱出を図る。
しかし既に、空中にはジードを阻むアバル兵が数十魔おり、下にはそれ以上の魔族が魔法攻撃をジードに浴びせかけた。
「うおおっ!」
ジードは分厚い氷のシールドを張り巡らし、全ての魔法攻撃を防ぐ。
「このまま飛び去るぜ!」
しかしそのとき、城内から鋭い砂の魔法が放たれた。
ガガガガガッ、とそれがシールドにぶつかると、分厚い氷にヒビが入る。
「くっ!強力な魔法を!誰が……!?」
「きっとガルバイルさんよ!」
「ガルバイルさんが!?やっぱり罠かよ!」
城の最上階では、そのガルバイルが二発目の魔法を放つ構えをしていた。
「ジード、お前の力の底を見せてもらうぞ」
そしてジードがガルバイルの存在を確認したと同時に、砂の魔法が放たれた。
「まずいっ!シールドの範囲が広すぎて、魔法濃度が薄い……!」
ジードが砂を防ごうと、一魔でシールドを出て立ち塞がろうとしたそのとき、突然高熱度の火柱が上がる。
「なんだと!?」
ガルバイルが驚きの声を上げたのは、その炎により、砂が全て溶かされてしまったからだ。
ガルバイルの魔力のこもった砂をも溶かす、強烈な炎がジード達を守ったのである。
ジードは火柱の上に立つ魔族を見て、その見覚えのある金髪に驚愕した。
「リョーザ!?」
「相変わらず面白い事やってんじゃねえか、ジード」
しかし既に、空中にはジードを阻むアバル兵が数十魔おり、下にはそれ以上の魔族が魔法攻撃をジードに浴びせかけた。
「うおおっ!」
ジードは分厚い氷のシールドを張り巡らし、全ての魔法攻撃を防ぐ。
「このまま飛び去るぜ!」
しかしそのとき、城内から鋭い砂の魔法が放たれた。
ガガガガガッ、とそれがシールドにぶつかると、分厚い氷にヒビが入る。
「くっ!強力な魔法を!誰が……!?」
「きっとガルバイルさんよ!」
「ガルバイルさんが!?やっぱり罠かよ!」
城の最上階では、そのガルバイルが二発目の魔法を放つ構えをしていた。
「ジード、お前の力の底を見せてもらうぞ」
そしてジードがガルバイルの存在を確認したと同時に、砂の魔法が放たれた。
「まずいっ!シールドの範囲が広すぎて、魔法濃度が薄い……!」
ジードが砂を防ごうと、一魔でシールドを出て立ち塞がろうとしたそのとき、突然高熱度の火柱が上がる。
「なんだと!?」
ガルバイルが驚きの声を上げたのは、その炎により、砂が全て溶かされてしまったからだ。
ガルバイルの魔力のこもった砂をも溶かす、強烈な炎がジード達を守ったのである。
ジードは火柱の上に立つ魔族を見て、その見覚えのある金髪に驚愕した。
「リョーザ!?」
「相変わらず面白い事やってんじゃねえか、ジード」