魔界動乱期
「端から端って、行く場所はまさか……」
「この大陸のグレイド、フロティアだ!」
ジードはゾーマ達を救った後の事も考えていた。
ゾーマの故郷は既にアバルにバレており、魔獣の森もアバルとの争いの最中である。
そのため、大陸に詳しい炎駒に交信したところ、炎駒からフロティアの王の星牙に話をつけてくれたのだ。
「ジード、あなた一体何者なの……?」
ジード達が猛スピードで移動を開始したとき、リョーザは城内に入り、何魔ものアバル兵に囲まれていた。
しかし数の差で圧倒するアバル兵を襲ったのは、荒れ狂う戦慄の魔力。
リョーザが歩を進めるたび、閉ざされていた道が開けていく。
「おいおい、戦う気がねえのかよ?じゃあちょっと聞きたいんだけどよ……」
「俺もお前さんに質問がある。ジードの仲間か?」
リョーザの前に現れたのはガルバイル。
「ほお、この魔力の前に余裕の顔か。まあ、そうだな……ジードはちょっとした知り合いだ。なんか可愛いヤツでよ。憎めねえヤロウさ」
「ふっ、同感だよ」
「へっ!」
リョーザは好戦的に笑ったかと思うと、激しい炎をガルバイルに浴びせかけた。
「ガルバイル様!」
しかしガルバイルも、砂で炎を飲み込む。
炎と砂の激突は、互いを相殺して打ち消し合った。
「やるじゃねえか」
「お前さんが本気で来られたらどうしようもないさ」
「今度は俺の質問の番だ。ゾーマってのはどこにいる?」
「あ?」
先程、リョーザがジードと接触した姿を見ているガルバイルは、この質問にポカーンとする。
「知ってんだぜ?オメエがゾーマの秘密を握ってるってのを。ジードが言ってたからな」
「ジードのヤロウ。恩を仇で返すってのはこの事だぜ。面倒臭いヤツを押し付けやがって……。あのな、ジードが連れてたとびきりの美女がいただろ?」
「ああ、ジードの目的の……」
「あれがゾーマだ」
「……へ?」
「もっと言うと、ジード以外全部ゾーマだ。全く、憎めねえよなあ、ジードってヤツは」
「この大陸のグレイド、フロティアだ!」
ジードはゾーマ達を救った後の事も考えていた。
ゾーマの故郷は既にアバルにバレており、魔獣の森もアバルとの争いの最中である。
そのため、大陸に詳しい炎駒に交信したところ、炎駒からフロティアの王の星牙に話をつけてくれたのだ。
「ジード、あなた一体何者なの……?」
ジード達が猛スピードで移動を開始したとき、リョーザは城内に入り、何魔ものアバル兵に囲まれていた。
しかし数の差で圧倒するアバル兵を襲ったのは、荒れ狂う戦慄の魔力。
リョーザが歩を進めるたび、閉ざされていた道が開けていく。
「おいおい、戦う気がねえのかよ?じゃあちょっと聞きたいんだけどよ……」
「俺もお前さんに質問がある。ジードの仲間か?」
リョーザの前に現れたのはガルバイル。
「ほお、この魔力の前に余裕の顔か。まあ、そうだな……ジードはちょっとした知り合いだ。なんか可愛いヤツでよ。憎めねえヤロウさ」
「ふっ、同感だよ」
「へっ!」
リョーザは好戦的に笑ったかと思うと、激しい炎をガルバイルに浴びせかけた。
「ガルバイル様!」
しかしガルバイルも、砂で炎を飲み込む。
炎と砂の激突は、互いを相殺して打ち消し合った。
「やるじゃねえか」
「お前さんが本気で来られたらどうしようもないさ」
「今度は俺の質問の番だ。ゾーマってのはどこにいる?」
「あ?」
先程、リョーザがジードと接触した姿を見ているガルバイルは、この質問にポカーンとする。
「知ってんだぜ?オメエがゾーマの秘密を握ってるってのを。ジードが言ってたからな」
「ジードのヤロウ。恩を仇で返すってのはこの事だぜ。面倒臭いヤツを押し付けやがって……。あのな、ジードが連れてたとびきりの美女がいただろ?」
「ああ、ジードの目的の……」
「あれがゾーマだ」
「……へ?」
「もっと言うと、ジード以外全部ゾーマだ。全く、憎めねえよなあ、ジードってヤツは」