魔界動乱期
「モルキも強さを追い求める強者ということよ」

白虎の側に年老いたタイガーが歩み寄る。

「長老。出すぎた真似をした挙げ句逃がしてしまった」

「なあに、モルキは儂らの手に余る相手。お主が来てくれて助かったわい」

「まだまだ健在だろうに。まあ、この後もこのエリアは俺が守りにつく。ヤツら更に強力な魔獣をよこしてくる可能性が高いからな」

この戦いをきっかけに、各地で戦闘が始まる。
ゾイド派のエリアにはイグニが分かれて配備され、ディナス軍の進攻に備える。
ウルフ軍の役目は主にサポート的役割が強い。

ゾイド派のグリズリー軍にはディナス軍の超獣マンモス部隊が力で押し、ディナス軍のホルホース部隊にはゾイド派のグレイキャット軍がトリッキーに攻め入る。

ディナス軍は思いの外統制が取れており、逆に連合軍のゾイド派が全体的に押されるという体勢が見える。
ディナスの野望は傘下の魔獣達の心を十二分に刺激し、国取りというこの戦いの先にある目的を果たすために力を発揮していた。

更には、一魔エリアを築いている森の強者達が、ディナス軍として次々と戦場に姿を現す。
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