魔界動乱期
そのときラウドだけでなく、デグタスやゾイド側の多くの主力達がディナスの場所へ向かっていた。
爆発的に膨れ上がった、恐るべき魔力を持ったディナスを止めなければ勝利はない。
しかし不意に、そこに向かう全ての魔獣が動きを止める。
それは皆、ある特徴的な魔力を感じ取ったからに他ならない。現れるはずのないその魔族の到来を。
「さあて、こいつはガキのくせになんだかすげえ力を持っていやがる。後で俺の一部にしてやるか」
そしてディナスがジードの体を持ち上げようとしたときだった。
全身を貫かれたような錯覚に、ディナスは陥る。
そこに漂うのは冷気。
身も凍りつく程の莫大な魔力が引き起こした、一瞬にしてディナスの全身に鳥肌がたつ程の冷気。
「また……ヒューズだと?」
ディナスはその華奢な体の持ち主が、これ程の魔力を持つとは、にわかに信じられなかった。
しかし、そのヒューズの腰のあたりを見て、‘あの魔族’だと確信する。
爆発的に膨れ上がった、恐るべき魔力を持ったディナスを止めなければ勝利はない。
しかし不意に、そこに向かう全ての魔獣が動きを止める。
それは皆、ある特徴的な魔力を感じ取ったからに他ならない。現れるはずのないその魔族の到来を。
「さあて、こいつはガキのくせになんだかすげえ力を持っていやがる。後で俺の一部にしてやるか」
そしてディナスがジードの体を持ち上げようとしたときだった。
全身を貫かれたような錯覚に、ディナスは陥る。
そこに漂うのは冷気。
身も凍りつく程の莫大な魔力が引き起こした、一瞬にしてディナスの全身に鳥肌がたつ程の冷気。
「また……ヒューズだと?」
ディナスはその華奢な体の持ち主が、これ程の魔力を持つとは、にわかに信じられなかった。
しかし、そのヒューズの腰のあたりを見て、‘あの魔族’だと確信する。